第二十四話

今日は前フリ無しです。
第二十四話どうぞ。

エドとチスタは事件現場からもうダッシュで逃げた。角を曲がり、周りに人の気配は無くなっていた。
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2人の後からは、2人を助けてくれたマトランが付いてきた。
2人はお礼を言うと、自己紹介をした。

チスタ「僕はチスタです。助けてくれて有り難う御座います」

エド「俺はエドです」

「僕はルアです。今日はコネトヌイの観光に来てたんだけど・・・。タイミング悪かったみたいで」

ルアというマトランは、別の島から1人でやって来たという。
2人は再びお礼を言い、これからについて考えていた。

その時、背後から殺気を感じた・・・。
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ジオン「何処まで逃げる気ですか・・・。いつかは捕まるんですから無駄な抵抗はしないでください」

エド「コイツ・・・!」

ジオン「おやおや、さっきは確認できませんでしたが、貴方はシャカ族の末裔ですね」

ジオンはエドに向かって言った。
シャカ族って?チスタはエドから一言もそんなことは聞いていなかった。
エドの瞳からは、何か大事なことを隠しているようだった。

ルア「速く逃げてくれ!僕が相手する」

ジオン「マトラン1人に何が出来るでしょうかね」

ルアはジオンに向かっていった。
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エドとチスタは、ルアを信じて走っていった。
彼らの後ろでは、ルアがジオンに葬られていた。

2人は立ち止まり、後ろを振り返った。
エド「ルア!!!今助けに行くぞ!」

ルア「ダメだ!速く逃げろ!」

チスタ「エド、行こう・・・」

エド「すぐそこで友達が捕まってんだ!黙って帰れるかよ!」

チスタ「今戻ったら彼の決意を踏みにじることになるぞ!!!」

普段は滅多に怒らないチスタが大声で怒鳴った。その時エドは思った。
チスタは自分が助かりたいから言ってるんじゃない。彼はルアが戻ってくると信じているんだ。

チスタ「エド・・・」

エド「分かったよ・・・。ルア!待ってるぞ!!!」

最期に2人には、ルアの声が聞こえてきた気がした。
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場所は変わり、国王リーフの住む部屋。
トーリ「・・・・・!!!」

リーフ「なんだコイツ!!!」

彼らの目の前にも、スパイラルキラーズの手下がやってきていた。

「コネトヌイの国王か・・・。丁度良い。捕まえておこう」
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スパイラルキラーズが捕まえたマトラン達は次々と捕獲されていった。

グレイド「だんだん増えてきたな。ところで、ガズー様が言ってたシャカ族の奴ってのは何奴だ?」

ジオン「私が見つけましたが、マトランに邪魔されまして。まぁ、大体何処にいるか予測が付きます。それより、シャカ族の他に、この中にコネトヌイの希望というのが居るらしいですね・・・」



<続く>
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# by wataridoori | 2008-07-12 22:33  

第二十三話

またまた更新が遅くなってすみません。
最近判明したんですが、日曜日しかPC触る時間が無いんですね。だから最低でも一週間に一度は更新したいなぁと思ってたり忘れてたり^^:

ではでは第二十三話どうぞ。

ツラガは、今日はもう遅いので続きは次回話す、と約束し、マトラン達を家に帰らせた。
全員それぞれの思いを胸に夜を明かした。

事件が起きたのはその次の日だった。
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「どけどけどけぇ!!!」
「てめぇらマトラン達は全員食ってやる!」

コネトヌイの北東に位置する村にスパイラルキラーズが現れた。部下を大量に連れ、マトラン達が平和に暮らしていた村を一気に破壊していく。
マトラン達は叫び声を上げながら逃げていく。
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村にいたマトランは次々と捕獲され、抵抗するモノは容赦なく殺されていった。
この村は島の中でもかなり発展した地域で、マトランが沢山集まる場所だった。

普段は平和なこの場所が、いきなりこんなことになるなんて誰も予想していなかった。
さらに悲劇は続いていた。
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偶然この場所に遊びに来ていたエドとチスタ。
彼らも当然、村の中心部の商店街へ向かっていた。事件が起こっている場所だった。

突然目の前にジオンが現れた。
「お久しぶりですね」
ジオンは礼儀正しく挨拶すると、腰が抜けて動けないマトラン達を見ながら、続けた。
「スミマセンが、殺させてもらいます。ガズー様の命令なので」

ジオンの手がチスタに伸びてきた。チスタが捕まると覚悟したとき、後方から何かが飛んできた。

槍のようなモノはジオンの背中に突き刺さり、ジオンはうめき声を上げながら振り返った。
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そこに立っていたのは、1人のマトランだった。
「この島じゃ見かけない顔ですね」
ジオンは震えるような声で唸った。

勿論彼はエドやチスタとも何の関係もなかった。
しかし、マトランは勇敢にジオンに立ち向かっていく。
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エドとジオンの間に飛び降りると、ボーガンを構えながら2人に声を掛けた。
「ココは任せて。とりあえず逃げるんだ!」

ボーガンを乱射し、ジオンを攻撃する。

エドとチスタはマトランにお礼を言い、しばらく走ってから振り返った。
2人を助けてくれたマトランは、ジオンが混乱状態に陥ったのを確認してからエド達に続いて走ってきた。


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一方、事件が起こった場所からそう遠くない場所で、もうひとつの事件が起こった。

こちらにもスパイラルキラーズがやって来ていた。
先ほどの事件と同じように、マトランを次々と捕獲していく。

この場所にはスーザとテアルが住んでいた。突然の物音に目を覚ました2人は家を飛び出したが、その行動が運の尽きだった。
家を出た瞬間に奴らに捕まり、捕虜となってしまったのだ。
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グレイド達は捕まえたマトランを閉じこめていった。
もちろん、スーザやテアルも一緒だ。

そして、村にいたマトランはあっという間に全員居なくなってしまった。

捕まえるのに5分もかからなかったという・・・。

<続く>
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# by wataridoori | 2008-07-06 11:13  

第二十二話

こんにちは、わたりどりです。
期末テストが終わったのでガンガン更新したいところですが、どうだか・・・。

とりあえず、今回は短いですが第二十二話どうぞ。

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ツラガやマトラン達はガズーのアジトから帰ってきた。
ゲイツの命を犠牲にして。

彼らはツラガの部屋へ向かった。そこで休憩のついでに、エド達は今までの疑問をすべてツラガにぶつけた。

エド「ツラガ、教えて下さい」

ツラガ「なんじゃ・・・?」

スーザ「ツラガが居ない間に、色んな事がありました」

チスタ「ガドルさんの事、ゲイツ・・・さんの事、ガズーの言ってたゲーム・・・」

沈黙が続いた。誰も口を開かず、ただただ時間だけが過ぎていった。
そして、ツラガがとうとう口を開いた。

「そうだな・・・。ひとつずつ問題を解決していこう。まずはガドルについてじゃな」

ツラガはガドルの秘密について語り出した。
ガドルは兵器組と言われるグループの1人だった。兵器組はトーアと兵器を組み合わせた人工生物で、マトラン達が戦争の際に生み出したモノだった。
しかし、兵器組はマトラン達を恨んでおり、戦争終結からしばらくはおとなしかったものの、突然反逆をおこした。
兵器組の方がマトランよりも力が強く、勝負は目に見えていた。
しかし、その反逆事件はぴたりと止んでしまった。
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戦争の際に結成された「オーダーオブ・コネト」が兵器組に立ち向かっていったのだ。
トーア軍と兵器組達は激しい争いを続けていたが、お互いの力はほぼ互角で、勝負は付かなかった。
しだいに事件は小規模化していき、兵器組はコネトヌイの下層部へ撤退していった。
事件は終わり、長い時間が経った。その間兵器組はずっと地下で暮らしてきた。
マトラン達の文明もどんどん発展していき、事件のことは伝説だけになろうとしていた。

そして、最近になって再びマトランと兵器組が接触する事件が起きた。
スパイラルキラーズの刺客、ハデスがスーザを谷底へ突き落としたときだった。

兵器組のリーダー、ガドルは地上から落ちてきたスーザを助け、地上へあがってきた時期だった。ガドルは地上でツラガに引き留められ、ハウルが居ない間に臨時のトーアとして雇われた。
勿論、ガドルは例の事件があったのでマトラン族とは仲が良くなかった。
しかし、状況が状況だけに、彼も手を貸さないわけにはいかなかった。ガドルは結局、ツラガ救出作戦の最中ずっと地上で生活していた。


「・・・そして、ガドルよ。話があるのだが」






場所は変わり、コネトヌイの北部。
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ハウルはそこにいた。
ゲイツのマスクを手に、何かを考え込んでいた。

ハウルは力強く、戦闘向きのトーアである。しかし、唯一彼には知性がなかった。
状況を見極め、正しい答えを導き出す知能が。
そのせいで、今回尊い命を犠牲にしてしまったのだ。
そして、ハウルは決めた。

・・・・・もっと強くなる・・・!!!






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そして、また別の場所。アジトと地上の狭間でスパイラルキラーズが動き出そうとしていた・・・!

<続く>
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# by wataridoori | 2008-06-28 17:17  

第二十二話

またまた更新に間が出来てスミマセンでした。
最初からこういう更新ペースだと思ってくれたら幸いですが(爆

でも、こんなしょうもないストでも楽しみにしてくださってる方々がいるので頑張ります。
第二十二話スタートです。

ゲイツはハウルを押しのけ、空間移動式を作り、みんなを押し込んだ。
そのスキにハデスがゲイツに強力な一撃を加える。
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ハウル「ゲイツ!!!」

その場に倒れ込むゲイツ。ハデスは余裕の表情で笑っていた。

その時、ハウルは思った。もしゲイツが本当に裏切ったのだとしたら、わざわざマトランや俺を逃がしたりしない。それにハデスもゲイツに攻撃なんてしないだろう。
それなのに・・・。それなのに俺はなんて勘違いを・・・!
前もゲイツがトーアを助けてくれたときも、俺はアイツの意見を聞こうとしなかった。
今回もそうだ。もっとしっかり状況を理解して、ゲイツの言うことを聞いていれば・・・!

ハウルはどうしようもない気持ちが抑えられなかった。ゲイツが作った空間移動式から無理矢理飛び出ようとする。

ゲイツ!待ってろよ!
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コネトヌイ地上。

最初にツラガ救出作戦を企てた場所。平凡なこの場所に、突然空間移動式が現れた。
そう思うと、あっという間にマトラン達が飛び出てきた。行くときと違うのは、ツラガを無事救出出来たこと、ゲイツが居ないこと。

エド「どうやら無事だったみたいだな」

チスタ「ツラガ、大丈夫ですか?」

全員無事帰って来れたことが嬉しく、みんな互いに抱き合い、また、驚きを露にした。
そして、ふと疑問が生まれた。

サイダ「そういえば、トーアとゲイツさんは?」

確かに2人とも帰ってきていない。もう少しで空間移動式も封鎖されてしまう・・・。
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ハウルは必死に空間移動式から飛び出してきた。
全身に力を込めて腕を伸ばす。

ハウル「ゲイツ!捕まれ!」

ゲイツも手を伸ばす。殆ど意識のない状態で。

後もう少しで手が届く。ハウルは体がちぎれそうになるのを必死にこらえて腕を伸ばす。

まだ届かない!

でも負けるもんか!仲間を見殺しには出来ない!




そして、2人の手は一瞬繋がった。ハウルは手に力を込め、引き上げようとする。
しかし・・・。
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ゲイツは手を振り払った。

ハウル「・・・! 何してる!」

ゲイツ「もう・・・十分だ」

ゲイツの体が後ろに引っ張られていく。見ると、ハデスがゲイツの体に剣を突き刺している。
「俺は・・・」
ゲイツは何かを伝えようとしている。とても大切なことを。ハウルは、今回こそは聞き逃さないようにした。

「スパイラルキラーズを抜けてからずっと、幸せって何なんだろうなって考えてたんだ。答えは全然見つけられなくて、やっぱり俺みたいな卑怯な裏切り者なんかには幸せなんて与えられないんだろうなって思ってた。でもそんな時にツラガが教えてくれたんだ。<幸せは、誰の手にも平等に与えられる。しかし、その幸せを見つけられるかは自分次第だ>と。
俺はその時から決意したんだ。まずは自分が変わらないと幸せはやってこないって。俺は頑張ってトーア達の協力をしてきたつもりだけど、やっぱり不器用だからなぁ。全然伝わらねぇみたいだ。」

ハデスが剣に力を込めて引っ張る。ゲイツの体はもう限界だ。
ハウルはまだゲイツの手を掴もうとしている。

「で、今回の任務、ツラガ救出作戦で俺はやっと幸せを手に入れたんだ。
俺みたいな裏切り者を必死で助けようとしてくれる仲間が出来た。俺はそいつを死なせたくないんだなぁ、きっと。命がけでそいつを守る事が唯一の償い。今までスパイラルキラーズとしてお前らの邪魔ばっかりしてきたけど、改心して、正義のために全力で生きる事が俺の幸せなんだって。やっと見つかったよ」


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ハウルはとうとう空間移動式に飲み込まれてしまった。
それでもまだ抵抗する。自分1人で戻っても仕方がない!ゲイツを助けなければ!
焦る気持ちばかり高まり、空回りする。

ゲイツはもうハデスの手中に落ちた。今からじゃ助けられないことはハウルも分かっていた。
畜生・・・!畜生!!!

最期にゲイツは言った。ハウルに聞こえていたかは分からないが、それでも伝えようとした。


ただ一言だけ。


「・・・・・。」
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ハウルは地上に戻ってきた。体が言うことを聞かない。空間移動式はもう、ハウルの体が入るスペースは無くなっていた。

マトランが口々に「トーア!」と叫ぶ。しかし、ハウルの耳にはその声は聞こえていなかった。
ハウルは空間移動式に体当たりし、無理矢理入ろうとする。何度やっても押し返される。

ハウルは叫んだ。



「ゲイツ!!!」



<続く>
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# by wataridoori | 2008-06-15 11:06  

第二十一話

いよいよもうすぐでツラガ救出編もクライマックスを迎えます!
次回で多分・・・長引かなければ・・・ね?

それでは第二十一話どうぞ。
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壊れた壁からでてきた男はハデスだった。

ハデス「もうお前らも終わりだな」

ゲイツ「どうだかな・・・。俺はこんなところじゃ負けないぜ」

2人は対峙したまま動かなかった。

ゲイツ「マトラン達。速く逃げろこのままじゃ皆殺しになる。死ぬのは俺1人で充分だ」

エド「そんな・・・!」

その時、上から物音がした。誰かが歩いている音。
その音は次第に近くなり、やがて全員い聞こえてくる音となった・・・。
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2人は同時に振り向いた。

ハデス「誰かが来たみたいだな」

ゲイツ「この状況・・・。吉とでるか凶とでるか・・・」

足音は止まり、地面に着地した。
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ゲイツ「・・・!ハウル!?何故ココに!」

ゲイツは驚いていたが、ハウルはそれどころじゃなかった。

ハウル「お前・・・。やっぱりガズーの手下は信用出来ないな」

ゲイツ「何言ってんだ?」

ハウル「俺はさっき聞いたぞ。お前がマトランを皆殺しにするってな

ハウルはゲイツの言葉が断片的に聞こえていた。その一部が「マトラン」「皆殺し」・・・。
そして今、ゲイツはハデスと一緒に2人で立っている。お互いに攻撃しないのが証拠のひとつだ。マトラン達は腰が抜けて動けない。なら、コイツは絶対裏切ったんだ・・・!!!

ハウルは我を忘れてゲイツに飛びかかった。

その間にもハデスは力をため、全員を仕留めようとしていた。
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ゲイツは飛びかかってきたハウルをとっさにかわし、すぐに掴みかかった。

ゲイツ「悪いけどな・・・。今はそんなことでもめてる場合じゃない!」

ハウルを後に押しのけ、再びハデスの前に向き直る。

ハウル「今更そんな命乞いしたって無駄だ!俺はお前を許さな・・・」

ハデスがゲイツに向かってきた。ハウルも掴みかかろうとしている。
ゲイツは左側に空間移動式を作った。マトラン達を中に投げ入れる。

ハウルをまたかわし、空間移動式に押し込む。
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ゲイツ「・・・ハハ。信用されないのは慣れてるよ!今までそうやって生きてきたからな・・・。でも、これだけは言える。俺は死んでも、ガズーの野望は止めてみせる」

ハウル「・・・え!?」

ハデスがゲイツに斬りかかる。もう距離は数メートルもない。


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ハウル「ゲイツ!早くこっちへ!」

ハデス「死ね」

ハデスの必殺技がゲイツに直撃する。
彼は自分の身を犠牲にして、ツラガやマトラン、ハウルを地上へ逃がした。
その代償は・・・。








自分の命。


<続く>
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# by wataridoori | 2008-05-24 11:32